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体軸性脊椎関節炎でコセンティクス®を使用される患者さんへ

監修:
公益財団法人 日本生命済生会 日本生命病院
リハビリテーション科部長・整形外科・乾癬センター
辻 成佳 先生

運動療法

運動療法は治療の基本です。
主治医や理学療法士と相談の上、行います。
定期的に行うことで、痛みやこわばりなどの症状を和らげ、身体が動き易くなるのを助けます。
ゆっくりとしたストレッチやプールでの歩行、入浴などがすすめられています。
一方で、強い運動は症状の悪化や骨折、筋肉・靱帯を痛める危険性があるため、注意が必要です。

薬物療法

痛みや炎症を抑えることを目的に行われます。
薬物療法は、痛み止めの薬から始めます。
病状や副作用、併存症などをふまえ、局所ステロイド注射や生物学的製剤、免疫抑制薬などを使うこともあります。

痛み止めの薬

薬物療法の中心となるお薬です。
炎症を抑えたり、痛みをやわらげたりします。
市販の頭痛薬、かぜ薬にも有効成分として含まれていることがあるので、一緒に服用する際には必ず薬剤師や医師に相談してください。

局所ステロイド注射

骨盤や手足の関節の痛みに効果があるといわれています。関節内に直接ステロイド薬を注射します。

生物学的製剤

痛み止めの薬で十分な効果がみられない場合に用いられます。痛み止めの薬とはしくみが異なり、サイトカインに作用することで痛みをやわらげます。

生物学的製剤についてはこちら

免疫抑制薬

炎症や痛みの発現にかかわっている複数の物質に作用することで、炎症を抑えたり、痛みをやわらげたりします。

手術

関節の強い痛みや脊椎の変形などにより、日常生活や歩行に強い支障がある場合は、手術を行うことがあります。

その他

場合によっては、免疫異常を正常に近づけることにより、炎症症状をやわらげる薬を使用することもあります。