特定されたアレルゲンを避けることがぜんそくの症状コントロールにつながります。
アレルゲンが特定されたら、そのアレルゲンを避けるよう心がけましょう。アレルゲンの種類に応じた対策は以下のとおりです。
ダニアレルゲンの回避
ダニは、ハウスダストのほか、寝具に多く潜んでいるといわれています。また、カーペットや畳のような床の素材も要注意です。
注意ポイント
- 布団カバーは週に1回丸洗いする
- 布団は週1回以上天日干しし、表面を掃除機で吸引する
- カーペットは使用しない
- 畳は目に沿って掃除機をじっくりかける※1
※1 フローリングにするのがベスト
ペットアレルゲンの回避
症状がひどい場合は、ペットを飼うのはあきらめるのがベスト。手放せないのなら、飼育環境をできるだけ清潔にして、アレルゲンを減らすことが大切です。
注意ポイント
- ペットを飼う場所を限定する
- ペットを1~2週間に1回洗う
- 空気清浄機を使う
- ペットを寝室には入れない
カビ(真菌)アレルゲンの回避
カビが生まれる一番の原因は「湿気」です。室内の風通しをよくすることが大切です。
注意ポイント
- 換気をひんぱんに行う
- エアコンのフィルターは定期的に掃除する※2
- 水槽など湿度を上げるものは置かない
※2 カビがアレルゲンの場合は、エアコンはできるだけ使用しない
昆虫アレルゲンの回避
ゴキブリなどの昆虫は不衛生な環境で増殖しやすいため、室内を清潔にすることを心がけましょう。
注意ポイント
- 台所などを清潔にする
- 昆虫が室内に入らないよう窓に網戸を取り付ける
- 衣替えのときには一度洗濯してから着る
花粉アレルゲンの回避
飛散量の多い時期に花粉を防ぐことは困難ですが、できるだけの対策を行いましょう。
注意ポイント
- 外出時はマスクやめがねを着用する
- 布団や洗濯物は外に干さない
- 表面がつるつるした素材の上着を着る
- 家に入る前に花粉をよく払い落とす
参考:あなたのまわりに潜む身近なアレルゲン(メディカルレビュー社)