アレルギー体質かどうかを調べるための皮ふテスト
アレルゲンの溶液に対してアレルギー反応が起こるかどうかを判定します。
複数のアレルゲン溶液を用いることで、特異的IgE検査と同様に、反応するアレルゲンを個別に特定することもできます。使用するアレルゲンの種類は、主治医によって判断されます。
プリックテスト
複数のアレルゲンエキスを腕などの皮ふに一滴ずつたらし、検査用の針を皮ふの表面に押し当てて点状の傷をつけ、15分後の反応を見ます。
スクラッチテスト
腕などの皮ふに針などで線状の浅い傷をつけ、そこにプリックテストと同じようにアレルゲンエキスをたらして、反応を見ます。プリックテストに比べて検査の感度は高いです。
皮内反応
薄めたアレルゲンエキスを、注射針で腕などの皮ふの中に少量注入して、反応を見ます。プリックテストやスクラッチテストに比べて検査の感度は高いです。
参考:患者さんも知りたいアレルギーの知識 日常生活で遭遇するアレルギーとその検査法(医薬ジャーナル社)
アレルギー検査の費用負担
(2020年3月5日時点)
アレルギー検査は、費用がやや高額となります。ただし、症状があって受診している場合には、その多くは健康保険の適応となります。どのような検査を受けるべきかは、主治医と相談してください。
①血液検査(IgE検査)における費用負担
特異的IgE検査
・イムノキャップ ・アラスタット3g Allergy ・オリトンIgE |
1回の検査で、複数の検査項目を選択して検査します。13項目以内であれば健康保険が適応されます。検査料は、13項目の場合は約5,000円(健康保険3割負担適用時)で、項目数が少ない場合はその数に応じて減額されます。 |
---|---|
・MAST36 | 1回の検査で、決められた36項目を検査します。検査料は約5,000円(健康保険3割負担適用時)です。 |
・View39 | 1回の検査で、決められた39項目を検査します。検査料は約5,000円(健康保険3割負担適用時)です。 |
総IgE検査
・RIST法 | 総IgE値を測定します。検査料は、約800円(健康保険3割負担適用時)です。 |
---|
②皮ふテストにおける費用負担
皮ふテストは、使用するエキスの数によって費用が異なり、1項目あたり約420円(健康保険3割負担適用時)です。なお、検査項目が同じ場合は、プリックテスト、スクラッチテスト、皮内反応のいずれでも検査料に差はありません。