気道にアレルギー性の炎症が起こると、ぜんそく症状があらわれます。
アレルゲンとIgE抗体によって、体内のさまざまな場所でアレルギー性の炎症が起こります。アレルギー性の炎症が起こる場所によって、「アレルギー性鼻炎」、「アトピー性皮ふ炎」など、さまざまなアレルギーの病気が生じます。
気道でアレルギー性の炎症が起こることで引き起こされるのが、「アレルギー性ぜんそく」です。
アレルギーによる炎症はぜんそく以外の病気も引き起こします
アレルギー性の炎症はぜんそくの原因のひとつです。
ぜんそくの原因である気道の炎症には、アレルギーだけでなく、汚染物質(タバコの煙や排気ガス)なども関連しています。
アレルギー性の炎症が原因で起こるぜんそくがアレルギー性ぜんそく、そのほかの炎症が原因のぜんそくが非アレルギー性ぜんそくです。
「アレルギー性ぜんそく」と「非アレルギー性ぜんそく」は炎症の
原因により分類されます
アレルギー性の病気がひとつあると、
ほかのアレルギー性の病気にもなりやすい?
アレルギー性の病気のなかでも、「ぜんそく」「アレルギー性鼻炎」「アトピー性皮ふ炎」は、複数のアレルギーを発症しやすいことが明らかになっています。
なかでも関連性が強いのはぜんそくとアレルギー性鼻炎で、ぜんそく患者さんのなかでアレルギー性鼻炎を合併している方の割合は約50~80%、アレルギー性鼻炎患者さんのなかでぜんそくを合併している方の割合は約20~40%といわれています。
竹内万彦ほか:耳展. 52(補1), 36, 2009